これまでの脂肪注入の問題点を解決した、 W-PRP-F/幹細胞併用脂肪注入 Advantages of special autologous fat injection
これまでの脂肪注入で、「しこり」ができていたのがお分かりになったと思います。では、 W-PRP-F/幹細胞併用脂肪注入は、どうなのでしょう。
1)低い局所の内圧
W-PRP-F/幹細胞併用脂肪注入は、これまでの説明の通り、生着率(注入した脂肪が吸収されずに残る率)が高い脂肪注入法です。脂肪注入量は、予定量を上回る必要はありません。したがって、脂肪を注入した部分の内圧は、大きく上昇することがありません。これまでの脂肪注入では、内圧が非常に上昇して、内部の血管を圧迫し、血流が悪くなっていたのとは、大きな違いがあります。W-PRP-F/幹細胞併用脂肪注入は、血流が悪くならないので、注入した脂肪に対して栄養や酸素の供給が悪くなりません。さらに、成長因子が豊富に含まれているW-PRP-Fと、成長因子を生産する幹細胞が働き、血管や細胞外マトリックスの生成を促進するため、注入した脂肪には早期に豊富に栄養と酸素が供給されます。
また、内圧が低い状態では、2)の「注入した脂肪同士がお互いに接触し、固まる」という現象は、発生しにくいことは自明です。その状態であれば、注入した脂肪の多くが壊死に陥らず、白血球の一種であるマクロファージがたくさん集まって来ることもありません。それは、マクロファージが貪食する(食べる)壊死に陥った細胞がないためです。よって炎症反応も少なく、慢性的に長期間持続することもないため、石灰化の原因が存在しないのです。バストの場合でも、大量の壊死に陥る脂肪が発生しません。したがって、石灰化を伴うしこりの発生がないわけです。
2)「注入した脂肪がお互いに接触し、固まる」という現象は起きない
前章の説明の通り、脂肪注入の手技は、脂肪をまとめて一気に注入するのではなく、少量づづばらばらに注入します。これは、注入した脂肪が、周囲の組織からできるだけたくさんの栄養や酸素を受け取り、生着するための絶対条件と言えます。植木をかためて植えるのと、一本一本分けて植えるのとでは、植木の成長が違うのと同じことです。W-PRP-F/幹細胞併用脂肪注入では、脂肪注入量は、予定量を上回る必要がありませんので、注入した脂肪同士の距離が近すぎたり、お互いに接触ることはなく、生着するために十分な栄養や酸素が、注入した脂肪に供給されます。十分な広さの土壌に、余裕を持って植木を植えている状況です。その結果、生着にむらができたり、壊死に陥った脂肪が吸収される過程でしこりが発生したりすることがありません。
3)当院オリジナルの、極細吸引管(カニューレ)での脂肪吸引で採取した細かい脂肪
太い吸引管(カニューレ)で採取した脂肪を注入するリスクは、前章の3)で解説したとおりです。W-PRP-F/幹細胞併用脂肪注入では、極細吸引管(カニューレ)での脂肪吸引で採取した細かい脂肪を使用します。脂肪の採取には時間がかかりますが、採取された脂肪は一つ一つが小さな塊です。この場合、注入した脂肪は、塊の中心部の脂肪細胞まで、生着のために十分な酸素や栄養を、周囲の組織から受け取ることができます。よって、大粒の脂肪を注入した時のような中心部のみが壊死に陥った脂肪の塊を作ることがなく、ゆっくりと白血球の一種であるマクロファージが壊死に陥った脂肪を貪食することがないため、慢性的な炎症反応が長期に及ぶこともありません。つまり、1)で説明したとおり、石灰化を伴うしこりが発生しないわけです。実際、手術時間はやや長時間(顔面で1時間程度・バストで2?3時間程度)ですが、石灰化を伴うしこりは、これまで一度も発生したことがありません。
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